厚板プレス打ち抜き加工とレーザー加工の比較

厚板プレス加工とレーザー加工の違い|加工方法の選び方を解説

厚板プレス抜き加工

 

厚板加工はどちらを選ぶべきか?

厚板部品の加工方法としては、

  • プレス加工
  • レーザー加工

が代表的です。

一般的には「厚板=レーザー加工」と考えられることが多いですが、

実際には用途や数量によって最適な加工方法は異なります。

特に量産部品では、厚板でもプレス加工が有利になるケースが多くあります。

弊社は大阪府堺市にて、厚板プレス加工・厚板レーザー加工を専門に行っております。

最大500tプレス機を活用し、

板厚12mmまでの厚板プレス加工および板厚25mmのレーザー加工に対応しています。

 

厚板プレス加工とは

厚板プレス加工は、金型とプレス機を使用して鋼板を打ち抜く加工方法です。

ブランキングや穴あけ加工を高速で行うことができ、量産部品に適した加工方法です。

特に

  • ワッシャー
  • ブラケット
  • 機構部品

などの分野で広く採用されています。

・厚板プレス加工とは

 

厚板レーザー加工とは

レーザー加工は、レーザー光で材料を溶融・切断する加工方法です。

金型が不要なため、少量多品種や試作に適しています。

複雑形状や小ロット品に強みがあります。

 

厚板プレス加工とレーザー加工の違い

厚板加工における主な違いを以下に整理します。

項目 厚板プレス加工 レーザー加工
初期費用 金型が必要 不要
量産性 非常に高い 低い
加工コスト(量産) 低い 高くなりやすい
試作対応 不向き 非常に適している
加工速度 高速 比較的遅い
形状自由度 制約あり 高い
板厚対応 〜12mm程度 〜25mm程度

 

厚板プレス加工が適しているケース

次のような条件では、プレス加工が有利になります。

量産部品

数千個〜数万個の生産では、プレス加工のコストメリットが大きくなります。

同一形状の繰り返し加工

金型を使用するため、安定した品質での量産が可能です。

ワッシャー・構造部品

シンプル形状で高強度が求められる部品は、プレス加工との相性が良い分野です。

 

厚板レーザー加工が適しているケース

レーザー加工は、次のような条件で有効です。

少量・試作

金型不要のため、1個からでも対応可能です。

複雑形状

自由度が高く、細かい形状にも対応できます。

多品種小ロット

品種切替が多い場合に適しています。

 

加工方法の選び方(重要)

厚板部品の加工方法は、次の3点で判断することが重要です。

数量

  • 少量 → レーザー加工
  • 量産 → プレス加工

形状

  • 複雑形状 → レーザー加工
  • 単純形状 → プレス加工

コスト

量産時はプレス加工の方がコストメリットが出やすくなります。

 

厚板加工で重要な技術要素

厚板プレス加工では、以下の技術が品質に影響します。

これらの技術により、厚板でも安定した量産加工が可能になります。

※詳しくは以下をご参照ください

 

厚板加工は最適な方法選定が重要

厚板部品の加工では、

  • 数量
  • 形状
  • コスト

によって最適な加工方法が変わります。

弊社では、厚板プレス加工と厚板レーザー加工の両方に対応しているため、
製品仕様に応じた最適な加工方法をご提案可能です。

 

まとめ

厚板プレス加工とレーザー加工は、それぞれ異なる特徴を持つ加工方法です。

  • 量産・コスト重視 → プレス加工
  • 試作・多品種 → レーザー加工

このように使い分けることで、最適な製品加工が可能になります。

厚板部品の加工方法でお悩みの際は、ぜひご相談ください。

 

 

当社が得意としている厚板のプレス打ち抜き加工で説明すると、S45CやSCMなどの特殊鋼の板厚6mm以上の鋼板をコンパウンド金型でプレス機械に取り付けで打ち抜きプレスで量産する加工方法です。 生産効率は大きさや板厚・材料の供給方法にもよりますが、1時間に2,000個や3,000個といった生産が可能ですが、金型の製作に高価な費用や時間が必要になります。量産加工化が実現すると金属加工分野におけるコストパフォーマンスが最も高い加工方法になります、長時間の自動運転化や無人運転化も実現できます。

厚板レーザー加工とは?

レーザー加工

レーザー加工(Laser Processing)は、高エネルギー光線であるレーザー光を使って、材料を切断、溶接、穴あけ、彫刻などの加工作業を行う製造技術の一つです。して高エネルギーの光を生成し、この光を材料表面に照射することで、材料の表面や内部を制御された方法で変形させることができます。 最大で25mm程度まで、金型などの初期コストが不要で、高精度で自由度の高い加工ができることが最大の特徴です。近年は急速に各機械メーカーが最新型機を開発しており、加工速度の高速化も進んでおりますが、厚板プレス打ち抜き加工に比べると量産加工におけるコスト面では、まだまだ厚板プレス抜き加工には及びません。

厚板プレス抜き加工と厚板レーザー加工の比較

以前に弊社で実際にあった事例を参考に具体的な比較を見てみます。
材質     : SS400 t6.0 黒皮材
サイズ : 100角×内径Φ55×6.0
数量     : 5,000枚/月

  厚板プレス加工 厚板レーザー加工 厚板レーザー加工
(海外生産)
金型費 300,000円 不要 不要
金型製作期間 30~40日 不要 不要
製品単価 140円 280円 240円(輸送費込み)
製品製作期間 1〜2週間 2〜3週間 1〜2ヵ月(輸送機関含む)

※上記の金額は弊社の事例をもとにしておりますので、お見積り金額を保証するものではありません。
厚板プレス加工で打ち抜き加工をする場合は、初回のみ金型費用が300,000円と製作期間がかかりますが、 2回目からは製作費用のみとなり、イニシャルコストを考えても十分にメリットがあります。
このように、使用する材料や加工内容やサイズによって、厚板プレスで打ち抜き加工をするのがメリットがあるのか?厚板レーザーや他の加工方法と比較検討をすることが必要な場合があります。