厚板プレス打ち抜き加工とレーザー加工の比較

厚板プレス加工とは?

厚板プレス抜き加工

当社が得意としている厚板のプレス打ち抜き加工で説明すると、S45CやSCMなどの特殊鋼の板厚6mm以上の鋼板をコンパウンド金型でプレス機械に取り付けで打ち抜きプレスで量産する加工方法です。 生産効率は大きさや板厚・材料の供給方法にもよりますが、1時間に2,000個や3,000個といった生産が可能ですが、金型の製作に高価な費用や時間が必要になります。量産加工化が実現すると金属加工分野におけるコストパフォーマンスが最も高い加工方法になります、長時間の自動運転化や無人運転化も実現できます。

厚板レーザー加工とは?

レーザー加工

レーザー加工(Laser Processing)は、高エネルギー光線であるレーザー光を使って、材料を切断、溶接、穴あけ、彫刻などの加工作業を行う製造技術の一つです。して高エネルギーの光を生成し、この光を材料表面に照射することで、材料の表面や内部を制御された方法で変形させることができます。 最大で25mm程度まで、金型などの初期コストが不要で、高精度で自由度の高い加工ができることが最大の特徴です。近年は急速に各機械メーカーが最新型機を開発しており、加工速度の高速化も進んでおりますが、厚板プレス打ち抜き加工に比べると量産加工におけるコスト面では、まだまだ厚板プレス抜き加工には及びません。

厚板プレス抜き加工と厚板レーザー加工の比較

以前に弊社で実際にあった事例を参考に具体的な比較を見てみます。
材質     : SS400 t6.0 黒皮材
サイズ : 100角×内径Φ55×6.0
数量     : 5,000枚/月

  厚板プレス加工 厚板レーザー加工 厚板レーザー加工
(海外生産)
金型費 300,000円 不要 不要
金型製作期間 30~40日 不要 不要
製品単価 140円 280円 240円(輸送費込み)
製品製作期間 1〜2週間 2〜3週間 1〜2ヵ月(輸送機関含む)

※上記の金額は弊社の事例をもとにしておりますので、お見積り金額を保証するものではありません。
厚板プレス加工で打ち抜き加工をする場合は、初回のみ金型費用が300,000円と製作期間がかかりますが、 2回目からは製作費用のみとなり、イニシャルコストを考えても十分にメリットがあります。
このように、使用する材料や加工内容やサイズによって、厚板プレスで打ち抜き加工をするのがメリットがあるのか?厚板レーザーや他の加工方法と比較検討をすることが必要な場合があります。