①板厚12mmをプレスで打ち抜き加工します

特殊鋼の厚板プレス打ち抜き加工とは?

プレス加工には、打ち抜き(ブランク)加工、曲げ加工、絞り加工などがありますが、弊社では特殊鋼の厚板プレス打ち抜き加工を得意にしております。
板厚0.8mm~12mmまでの加工実績が数多くありますが、弊社では、板厚6mm以上の厚板プレス打ち抜き加工を得意にしております。

プレス打ち抜き加工では、需要の多さや、設備面の問題から、対応できる板厚の上限が6mmまでや8mmまでの加工業者が多い中で、弊社は6mm以上のプレス打ち抜き加工の実績が多数あり、10mmまではレベラーフィーダでの自動加工に対応しております。

打ち抜き(ブランク)加工とはどんな加工方法か? 

単純な丸形状や四角形状から複雑な形状まで、所定の形状に打ち抜いて製品(ブランク)形状を作り出します。 弊社では厚板プレス打ち抜き加工と呼んでいますが、ブランク抜きとも呼ばれております。 「パンチ」と呼ばれる凸型と、相手となる「ダイ」と呼ばれる凹型をプレス機械に取り付けて、プレス機械の上下動による衝撃で所定の製品形状を打ち抜きます。 

 

弊社ではコンパウンド金型で厚板プレス打ち抜き加工をしているので、平面度の高い製品に加工できます。 

コラム「厚板プレス加工のコンパウンド金型構造」

特殊鋼とはどんな材料なのか? 

S45C、SCM435、SK85、などが弊社で厚板プレス打ち抜き加工でよく取り扱う代表的な種類になります。特殊鋼は普通鋼に比べると非常に硬い材質です。一般的にはプレス打ち抜き加工には不向きな材質です。 

弊社では、特に厚板のプレス打ち抜き加工を得意にしておりますので、硬い材質を打ち抜き加工するために、通常よりも硬い金型材料を検討し、または金型の焼入れ硬度や金型のコーティングにもこだわり、特殊鋼のプレス打ち抜き加工に耐える金型を製作しております。 

普通鋼は炭素(C)・ケイ素(Si)・マンガン(Mn)・リン(P)・硫黄(S)の鉄の5元素が含まれる鋼材でSS400やSPHCなどのSS材、SP材が代表的な材料です。汎用的な材料で幅広い用途に使用されています。熱処理はせず、素材のままやメッキや塗装をして使用します。 

特殊鋼は、5元素にクロム(Cr)・ニッケル(Ni)・モリブデン(Mo)などの元素を添加することにより、高い強度、耐熱性、耐食性を付与することができます。特殊鋼は厳しい条件下での使用や、普通鋼よりも高性能が要求される部品に広く使用され、熱処理をしてさらに強度を高めることができます。 

特殊鋼は熱処理が必要ではありますが、SC材の代表的な鋼種であるS45Cなどは熱処理性を保証している材料ではないので、選定の際には注意が必要です。 

弊社で取り扱いが可能な特殊鋼の例 

S45C、SCM435などの(SC材)、SK85なども(SK材)などの特殊鋼を専門に取り扱う材料商社との仕入れ体制を構築しておりますので、コイル材・シート材を問わず幅広い供給体制があります。また、鋼種や板厚によっては保有在庫もございます。 

もちろん、普通鋼にも対応しておりますので、お問い合わせください。 

 

名称 板厚
S45C t2.0~t12.0
S50C t2.3~t9.0(お問い合わせください) 
S55C t2.0~t3.2(お問い合わせください) 
SK85 t1.6~t7.0
SCM435 t4.0~t12.0(お問い合わせください)
SCM415 t4.0~t6.0(お問い合わせください)