ハイテン材の厚板プレス抜き加工(SAPH400 自動車用ヒンジ)

ハイテン材の厚板プレス抜き加工(SAPH400 t6.0 自動車用ヒンジ)

弊社は大阪府堺市にて、厚板プレス打ち抜き加工厚板レーザー加工を専門としています。

最大12mm厚の鋼板や高強度材の切断にも対応し、精度・スピード・コストの最適化を図っています。

自動車部品向けハイテン材(SAPH400)の安定した厚板プレス打ち抜き加工を実現**

本事例では、自動車用ヒンジ部品として使用される ハイテン材(SAPH400)板厚6mm の

厚板プレス打ち抜き加工についてご紹介します。

ハイテン材は強度が高く、一般的に「加工が難しい」「金型が摩耗しやすい」といった課題がありますが、

当社では長年の厚板プレス打ち抜き技術と金型設計ノウハウにより、安定した量産体制を構築しています。

月産 50,000個の量産ライン にて、寸法精度・バリ管理・品質維持を徹底。

自動車業界向けの厳しい品質基準にも対応しています。


**【技術解説】

ハイテン材(SAPH400)の板厚6mmの厚板プレス打ち抜き加工を安定させる技術力**

 ハイテン材特有の「強度による反発」を抑えた金型設計

SAPH400は一般鋼材に比べて強度が高いため、抜き加工時の反力が大きく、

  • 金型の破損リスク

  • 刃先摩耗

  • 寸法のバラつき

    が発生しやすくなります。

当社では、

  • 金型ラッピングの最適化

  • ハイテン専用の金型材質選定

  • クリアランス調整

    を行い、安定した抜き品質を実現しています。

 厚板プレスでもバリ・変形を最小限に抑制

自動車部品は後工程との組付けの都合で寸法がシビアです。

当社の厚板プレス打ち抜き加工ラインでは、

  • バリの極小化

  • 反り・変形の抑制

  • 寸法精度の安定化

    を実現し、追加工を最小限に抑えた加工が可能です。

量産に適した工程設計と品質管理体制

月産50,000個規模の大量生産でも、

  • 工程内検査

  • 抜き取り検査

  • 金型メンテナンスの定期管理

  • 検査データのデジタル記録

    により、品質の均一化とトレーサビリティに対応しています。


**【加工事例】

自動車用ヒンジ部品|ハイテン材(SAPH400)厚板プレス打ち抜き加工**

  • 用途:自動車ヒンジ部品

  • 材質:SAPH400 t6.0

  • 特徴:高強度ハイテン材の安定プレス加工

  • 数量:月産50,000個

  • ポイント:バリ極小化、抜き精度の安定、金型寿命の長期化

ハイテン材であっても、当社の厚板プレス技術により、量産に必要な品質と安定した生産性を確保しています。


【対応可能品目】

当社では以下のような厚板プレス打ち抜き加工に対応しています。

  • ハイテン材(SAPH、SPFHなど)の厚板プレス打ち抜き加工

  • 厚板 3mm〜12mm の量産プレス加工

  • 自動車向け機構部品・ブラケット部品

  • 建機・産業機械部品の大量生産

  • 高強度材や特殊鋼の抜き加工

  • プレス+後工程(タップ、曲げ、熱処理、メッキ)の一貫生産


【まとめ】

ハイテン材の厚板プレス打ち抜き加工は、材料強度が高いため加工難易度が上がりますが、



当社では金型設計・工程管理・品質管理体制を強化し、 月産数万個規模の安定量産 に対応しています。

自動車部品や強度が必要な機構部品など、



ハイテン材の量産加工でお困りの企業様は、ぜひ当社へご相談ください。

SAPH400のt6.0の厚板をプレスで打ち抜き加工をした。

自動車向けのヒンジ加工です。

ハイテン材(高張力鋼板)は、非常に強度の強い材料のため、

板厚を薄くしても、強度を保てるので、軽量化につながると重宝される材料です。

しかし、その高い強度のため、荷重がかかりすぎるため成形が難しくなります。

弊社のように厚板であっても打ち抜き加工であれば、

打ち抜き荷重に留意をすれば、プレス抜き加工は可能になりますが、

成形加工の場合は、シワ割れやうねり、スプリングバックの強さから採用を断面するケースもあります。

 

 

寸法 120×50×6.0
材質 SAPH400
加工方法  コイル3列抜き
数量

100,000ケ/1lot

 

「ハイテン材」・・・高張力鋼板とは?

「ハイテン材」は、一般的には「高張力材料」を指す言葉です。

これは、高い引張強度や耐久性を持つ材料を指す場合に使用されます。

この種の材料は、特に構造物や機械部品などで要求される強度が重要な場合に使用されます。

高張力材料は一般的に、鋼や合金などが含まれます。

これらの材料は通常、一般の構造材料よりも高い引張強度を持っており、

同時に比較的軽量であることが期待されます。これにより、

構造物や機械部品の強度を確保しつつ、重量を最小限に抑えることが可能となります。

通常の鋼材の引張り強度が、270Mpa以上なのに対して、

ハイテン材は、通常340MPaから790MPaです。

490MPa以上のハイテン材が一般的とされています。

代表的な使用例としては、自動車の車体に使用されます。

軽量で非常に強度が強いので、日本車メーカーの軽量化・低燃費化を実現の主役であります。

しかし、非常に入手困難な材料であるので、代替材の使用に切り替える事も多いです。