ハイテン材の厚板プレス抜き加工

ハイテン材の厚板プレス抜き加工

SAPH400のt6.0の厚板をプレスで打ち抜き加工をした。

自動車向けのヒンジ加工です。

ハイテン材(高張力鋼板)は、非常に強度の強い材料のため、

板厚を薄くしても、強度を保てるので、軽量化につながると重宝される材料です。

しかし、その高い強度のため、荷重がかかりすぎるため成形が難しくなります。

弊社のように厚板であっても打ち抜き加工であれば、

打ち抜き荷重に留意をすれば、プレス抜き加工は可能になりますが、

成形加工の場合は、シワ割れやうねり、スプリングバックの強さから採用を断面するケースもあります。

 

 

寸法 120×50×6.0
材質 SAPH400
加工方法  コイル3列抜き
数量

100,000ケ/1lot

 

「ハイテン材」・・・高張力鋼板とは?

「ハイテン材」は、一般的には「高張力材料」を指す言葉です。

これは、高い引張強度や耐久性を持つ材料を指す場合に使用されます。

この種の材料は、特に構造物や機械部品などで要求される強度が重要な場合に使用されます。

高張力材料は一般的に、鋼や合金などが含まれます。

これらの材料は通常、一般の構造材料よりも高い引張強度を持っており、

同時に比較的軽量であることが期待されます。これにより、

構造物や機械部品の強度を確保しつつ、重量を最小限に抑えることが可能となります。

通常の鋼材の引張り強度が、270Mpa以上なのに対して、

ハイテン材は、通常340MPaから790MPaです。

490MPa以上のハイテン材が一般的とされています。

代表的な使用例としては、自動車の車体に使用されます。

軽量で非常に強度が強いので、日本車メーカーの軽量化・低燃費化を実現の主役であります。

しかし、非常に入手困難な材料であるので、代替材の使用に切り替える事も多いです。