リロール材の厚板プレス打ち抜き加工

リロール材(圧延材)とは?

リロール材(圧延材)とは、規格の厚みの材料を、指定した厚みや硬さに精度よく再加工する材料の加工方法です。当社のコンパウンド加工で、平坦度の高いプレス抜き加工と組み合わせることで、板厚精度の高い加工が可能です。

例えば、当社の加工実績の一例から説明させて頂きますと、当社のエンドユーザー様では、製品を組み立てする時に、ある理由からどうしても、5.6mmと5.7mmの2種類のスペースを確保して組み立てをしなければいけない事情がありました。
リロール材の厚板プレス打ち抜き加工

以前は、プレスで抜き加工した板厚6mmの材料を5.6mmと5.7mmに研磨加工をして製品を購入しておりましたが、当社からの提案で6mmの材料を「5.6mmと5.7mmに板厚交差±0.05以内」を確保してリロール(圧延)加工をし、当社のコンパンウンド加工で板厚精度を保持したまま量産することで、研磨工程が不要になり、月産20万枚の量産に成功し、20%のコストダウンを実現しました。

リロール材の特徴

メリット
•規格にない板厚を指定し自由に板厚調整できる。
•市販の材料より板厚交差の精度が良い。(例:市販品±0.2以内 リロール品±0.05以内)
•材料表面が硬くなり、硬さの指定もできる。
•リロールにより、材料表面を綺麗(平滑)にすることができる。

デメリット
•リロールにより表面が変質するので、サビに弱い(通常で材料在庫は1か月がメド)
•市販の材料ではリロール精度がでない場合、適度な板厚の材料をオーダーすることになり、発注ロットが大幅に増えることがある。