SCM435 t12.0プレスブランキング(高張力ワッシャー)

SCM435 t12.0プレスブランキング(高張力ワッシャー)

 

弊社は大阪府堺市にて、厚板プレス加工・厚板レーザー加工を専門に行っております。

最大500tプレス機をはじめとする豊富な設備を活用し、

板厚12mmまでの厚板プレス加工・板厚25mmのレーザー加工に対応しています。

今回ご紹介するのは、建築・土木分野向けの高張力ワッシャーの量産加工事例です。

材質は クロームモリブデン鋼 SCM435、板厚12mm

製品サイズは 120×60×12mm月産10,000枚の量産案件となります。

高強度材かつ厚板という加工難易度の高い条件に対し、

コンパウンド金型1工程によるプレスブランキング加工で、

品質・生産性・コストのバランスを実現しました。

 

技術解説:SCM435・t12mmを1工程で量産するプレス技術

本案件の技術的なポイントは、以下の4点です。

 

① SCM435(クロモリ鋼)・板厚12mmをコンパウンド金型1工程で量産

SCM435は引張強度が高く、せん断抵抗も大きいため、

通常は工程分割や機械加工を併用するケースも少なくありません。

本事例では、

  • 金型剛性

  • 金型クリアランス設計

  • プレス能力の最適化

を徹底的に詰めることで、コンパウンド金型1工程のみでの安定量産を実現しています。

 

② 板厚12mmでも平面度を保ったままのプレスブランキング

厚板プレスでは、

「反り・歪み・ねじれ」が品質上の大きな課題になります。

本案件では、

  • 押さえ構造を考慮した金型設計

  • 荷重バランスを意識したレイアウト

により、板厚12mmでも平面度を確保した状態での量産加工が可能となりました。

建築・土木用途で重要となる締結部の安定性にも寄与しています。

 

③ 製品重量約700gでも安定排出できるエアー排出構造

本製品は、1枚あたり約700gと重量があるため、

金型内での製品残りや詰まりは、生産トラブルの原因となります。

そこで金型には、

エアー排出機構を組み込み、

  • 確実な製品離脱

  • サイクルタイムの安定

  • 無人連続運転への対応

を実現しています。

 

④ プレス加工から熱処理工程まで一貫対応

高張力ワッシャーは、最終的な強度確保のため、

熱処理工程が必要となるケースも多くあります。

本案件では、

  • プレスブランキング加工

  • 熱処理工程までを含めた工程設計

に対応し、完成品に近い状態での納品を可能としています。

調達・工程管理の負担軽減にもつながっています。

 

加工事例概要:建築・土木向け 高張力ワッシャー

 

  • 製品名:高張力ワッシャー

  • 用途:建築・土木構造物向け締結部品

  • 材質:SCM435

  • 板厚:12mm

  • 製品サイズ:120 × 60 × 12mm

  • 製品重量:約700g

  • 生産数量:月産10,000枚

  • 加工方法

    ・コンパウンド金型によるプレスブランキング(1工程)

    ・エアー排出構造採用

    ・熱処理工程まで対応

  • 特徴

    ・高強度材×厚板の量産対応

    ・平面度を維持した安定品質

 

対応可能品目(厚板・高張力材のプレス加工)

弊社では、以下のような加工に対応しています。

  • SCM435・SCM420などクロモリ鋼の厚板プレス加工

  • 建築・土木向け高張力ワッシャー

  • 板厚6〜12mmのプレスブランキング加工

  • コンパウンド金型による1工程量産

  • 重量物製品の安定排出設計

  • 熱処理を含めた一貫対応

高強度材・厚板・量産という条件でも、安定した品質をご提供します。

 

まとめ

本事例では、SCM435・板厚12mmという加工難易度の高い条件下で、

コンパウンド金型1工程によるプレスブランキング量産を実現しました。

  • 平面度を保ったままの厚板加工

  • 700g製品でも安定排出できる金型設計

  • 熱処理工程まで含めた対応力

建築・土木分野向けの高張力・厚板部品の量産は、ぜひ弊社にご相談ください。

 

 

 

 

SCM435のt12.0を厚板プレスで抜き加工をしております。

当社を出荷後に熱処理を施して製品になりますが、

SCM435がクロムとモリブテンを含んだ焼入れ性を保証した材料になりますので、

このザイズでも安定した熱処理が可能です。

板厚が12mmにも及びますが、コンパウンドで1工程でプレスで打ち抜き加工をしておりますので、

平坦度に優れた製品です。

弊社の厚板プレス抜き加工の限界に近い大型の打ち抜きプレス加工品です。

 

寸法 120×60×12
材質 SCM435
加工方法  シート材1列抜き
数量 5,000ケ/1lot

 

 

平面度と平坦度の違いは

弊社では、厚板のプレス打ち抜き加工をコンパウンド加工で製品を提供しておりますので、

平坦度の高い製品が要求されます。

実際にJISにも規定があり、どちらもどの程度の平らであるかの規定です。

弊社では、厚板のプレス抜き加工の平面度の高い製品の加工が可能です。

 

「平面度」と「平坦度」は、物体や表面の幾何学的特性を表すための用語であり、しばしば混同されることがありますが、微妙な違いがあります。

  1. 平面度(Flatness):

    • 平面度は、表面が理想的な平面にどれだけ近いかを示す指標です。
    • 一般的には、平面度は対象の表面からの最大偏差を測定します。これは、表面上の点が理想的な平面からどれだけ離れているかを示します。
    • 平面度は一般的に寸法公差の一部として扱われ、部品や製品の機能に重要な影響を与えることがあります。
  2. 平坦度(Straightness):

    • 平坦度は、対象が理想的な直線にどれだけ近いかを示します。平坦度は通常、直線上の点が理想的な直線からどれだけずれているかを測定します。
    • 平坦度もまた、部品や製品の精度や機能に影響を与える重要な要素です。例えば、機械部品や光学デバイスなどでは、平坦度が正確であることが求められます。

簡単に言えば、平面度は表面が平らであるかどうかを示し、平坦度は直線が理想的なものにどれだけ近いかを示します。これらの特性は製造業や品質管理などの分野で重要であり、要求される精度に応じて異なる対応が必要です。